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光を吸収する色

色の中で光を一番吸収するのは「黒」です。

ほとんどの光を反射する「白」とは正反対の性質を持っています。

吸収された光は熱エネルギーに変わります。要するに「白」より「黒」の方が熱を持ち易くなります。

よく日傘は白と黒のどちらの色がいいのかと言われますが、最近は新素材のものもあり色の要素だけでは判断は難しくなっています。

「白の反射」と「黒の吸収」と言う光を遮断する性質は違うものの、どちらも一定の紫外線を遮る効果はあります。

ただ同質の生地の場合は白い方が光を通し易いですね。

見た目を考えるなら、涼しさを感じるのは「白」です。

ただ盲点になりがちなのが、上からの光ではなくて、反射光、つまり照り返しの光です。

これが想像以上に影響があり、白い傘で光を反射させても内側も白いと照り返しの光が顔面を直撃する形になります。

そう考えると、照り返しの光も吸収してくれる黒い日傘の方が優れている気もしますね。

結論として見た目の涼しさもと言うならデザイン性はさておき表が「白」裏が「黒」と言うことになるのでしょうか。

ただ熱はこもりやすそうです。なかなか難しいですね。

最近は完全遮光のシルバーの日傘もあります。ただ裏地もシルバーだと上記の問題で考えものです。

ちなみにUV加工は大抵は数年で効果がなくなるので注意が必要です。

色の概念

国や地域によって色の概念は異なります。

例えば日本では虹を七色と表現しますが五色とか三色で表現する国もあるようです。

日本では「青」と「緑」の区別は曖昧で同一に扱われたりする場合が多くあります。

「目に青葉」とか「青々とした葉」や「青野菜」などのように現在では緑色と捉えられるものも「青」と言い表されることがあります。

信号機の青もどちらかと言えば「緑」ですね。

これはもともと道路法規上は「緑信号」となっていたようですが、一般的に「青信号」と表現が広まった為に現在は修正されました。

他にも色の認識率や発光システムなどの問題もあるのでしょうが、色のの概念も様々です。

色のセンサー

人間の目は「赤、青、緑」の3種類のセンサーで色を感じていると言われます。

いわゆる、絵の具等と違い、3つの光を合わせると白色光になる「光の三原色」と言われるものですが、テレビなどのモニターなども人間のセンサーの仕組みを基に作られているそうです。

ですからテレビ等の液晶画面人間が見えない領域の波長の光を出す機能はありません。

しかし、カラス等は紫外線域までを感じることのできるセンサーを持っていると聞きます。

半透明なごみ袋の上から生の肉を見分ける能力はその紫外線を感じられるセンサーがあるからなのですが

当然相対的なカラーバランスは人間とは全く違うものになっていると考えられます。

またミツバチも紫外線で蜜のありかを認識していると聞きます。

人にも通常より幅の広い波長を感じることのできるセンサーの持ち主がいると聞きますが、その場合は他の人やテレビの画面等とは違うカラーバランスで感じているのではないでしょうか。

色とは何か?

誤解を承知で簡単に説明するならば、光が物体に当たるとその一部は吸収され、残りが反射されます。この反射された光の部分が人間の目に入り、「色」として認識されるのですが反射される光の波長の領域や量によって感じる色が変わってきます。

ほとんど光が吸収されなければ、反射された光が目から脳に届き、「白」に感じます。

林檎が赤く見えるのは「赤」く感じる領域以外の光が林檎に吸収されてしまうからです。

また物体に光が反射せずに完全に透過すれば「透明」に感じ、人間の目ではその存在を視覚的に感じることができなくなります。

そのために綺麗に拭かれたガラスドア等に衝突してしまったりすることが起きたりしないように、透明な自動ドア等には衝突防止の為のシール等が張ってあったりしますね。

色は反射されてくる光の波長や量を基に人間の脳が「色」と言う概念に置き換えてえているのです。つまり目はその為のセンサーに過ぎません。

もし、脳の判断基準が違えば色はまた違うように見えるでしょうし、恐らくすべてのセンサーが同じような性能を持っているとも考えづらいですね。

つまり絵の具やペンキは「光の吸収率や反射率を変える溶剤」みたいなものだとも言えます。

そう考えると、絵を描くこともなんだか理科の実験みたいな気分になってしまうのですが。

紫外線

紫外線も赤外線と同じく目にみえませんが、波長の領域によっては人体に有害とされています。

紫外線は蛍光剤に当たると青白く発光する性質があります。

これを利用したのが蛍光灯です。電極から放電された紫外線をガラス管の内側の蛍光剤にあてることで目に見える光にしています。

他にはお化け屋敷等のアトラクション施設等でよく使われるブラックライトと言う紫外線のみを出すものがあります。

これは蛍光剤が塗られた場所を光らせますが、自分の着ている白いシャツ等も光ることがあります。

これはシャツに蛍光剤が含まれているのが原因ですが、製造過程で含まれてなくても日常に使う衣料洗剤にも蛍光剤が含まれているのでこんな現象が起きる訳です。

最近では100円ショップに「マジックペン」等の名前で蛍光剤で書いた文字を紫外線ライトで浮かび上がらせる商品もあります。(紫外線だけでなく可視光線も発光します)

赤外線

赤外線はものにあたると熱を発生する性格を持っています。

これを利用したのが赤外線こたつなどの暖房機器です。

こたつには赤い光を発生させるものもありますが、これは暖房効果とは関係ありません。

暖かい印象を与える為と、光の領域が近いこと、そして何より暖房のつけ忘れ防止の為です。

通常、赤外線は人の目では見ることはできませんが、デジタルカメラやビデオを通して見ると赤外線の一部の光を見ることができます。

テレビリモコンを操作しながら先端にある赤外線発光部分をデジタルカメラ等で見るとチカチカと光って見えます。

ただし、赤外線をカットするようなフィルターが入っている高性能のカメラだと見えない場合もあります。

また見える光の色は機械によって違います。

リモコンの故障等をチェックするのには便利ですね。

赤外線のこんな性質を利用して暗い場所の撮影等にも利用されたりします。

光の話

私達は太陽の光の中で生活しています。この光には人間の目には見えない、赤外線や紫外線も含まれています。

人間が見ることができる波長が380〜780nm(ナノメートル)の範囲の「可視光線」はプリズムを通すとほぼ7色に分光して見ることができます。万有引力と同じニュートンさんの発見だそうです。

自然界では水滴がプリズムと同じような働きをして虹ができたりしますよね。あれと同じ原理です。

可視光線は波長が長い順番に赤・橙・黄・緑・青・藍・紫まで色が分かれて見えますが、赤より長い波長のものが「赤外線」と言われませす。

同じく紫より短い波長のものは「紫外線」と言われてどちらも目には見えません。

それぞれ「赤」の外側にあるので「赤外線」、「紫」の外側にあるので「「紫外線」と呼ばれます。

赤外線は暖房に使われたり、リモコンや携帯電話等の通信手段として使われたりします。

波長がさらに長くなるといわゆるテレビ等に使われる「電波」になります。

紫外線は波長の長さによって人体に有害とされています。

レントゲン撮影等に使われるX線もこの領域になります。