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ハッチング

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デッサン等でよく使われる言葉で「ハッチング」と言うものがある。
多くは、比較的方向性が揃った線を重ねる描画方法を指すが、表現方法により多様なバリエーションがある。
特に線材的な性質の強い鉛筆やペン等で描写する時は効果的なことが多い。

油絵やテンペラ画等にも多く見受けられ、銅版画にも多く用いられてきた。これはニードルなどで金属等に傷をつけて作る為に色面や陰影の濃淡を作ろうとするとインクを溝の中に浸透させなければならない関係から、どうしても線を重ねることになってしまうこととも関係しているのだろう。

銅版画には色面や陰影を作るのにはアクアチント等の方法もあるが、表現内容としては方向性が大きく異なる。

また立体的な形状を強く意識する彫刻家等のデッサンにはこのハッチングが多く見受けられ、線の方向性も単なる色の階調を作り出すパターンとしてではなく、形に沿った線の方向性を持っていることが多い。

紙幣に見られる肖像画の図案も版画技術関係しているのは明白だが、現在の紙幣はデジタル技術が使用されている為、紙幣の中のハッチングは技術的な制約ではなく、偽造防止の為に利用されていると考えられる。

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